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レリエゴス(Reliegos)⇒マンシリャ(Mansilla)⇒ビリャモロス・デ・マンシリャ(Villamoros de Mansilla)⇒プエンテ・デ・ビリャレンテ(Puente de Villarente)⇒アルカフエハ(Arcahueja)⇒レオン(León)。約25㎞。
朝、6時前に目が覚めた。このアルベルゲの1階には集会室のような大きな部屋があり、そこにインターネットに繋がったパソコンが設置されていて、使った者がそれぞれの判断にしたがって金額を決める募金箱のようなものがそばに置かれていた。たまっていた日記を昨夜のうちにアップ・ロードしておきたかったのだが、マルガリーたちとの食事を終えて1階に降りると、近所の子供たちがそのパソコンでゲームをやっていた。消灯時間になったので諦めて寝ようとすると、今度は大人たちの喋る声ががやがやと聞こえてきた。 寝ている者たちの邪魔にならないよう静かにノート・パソコンを取り出し、1階に降りた。7時半頃、マルガリーがドアを開け、姿が見えなくなった私を見つけ、ハイ、アキとほっとしたように手を振った。アップ・ロードを終えて部屋に戻ると、ホルヘはもう出発し、マルガリーが、きのう最後に現れた若者とフランス語で話し合っていた。マルガリーも準備を終え、また会いましょうといってすぐに出発した。若者と私の二人だけになった。マルガリーとごく普通に会話していたので、フランス人かと尋ねた。だがポーランドから来たという。トムと名乗った。ポーランドにもトムという名前はあるのかと訊くと、実際はトマーシュだという。4カ国語が喋れるといった。ポーランド語、フランス語、英語、そしておそらくドイツ語かロシア語。私には彼の喋るフランス語や英語が母語のように聞こえたので、そこまでいかなくても喋れる言葉は他にもいくつもありそうだった。 レオンの街に入ってしばらくすると、何の説明もなく、重要そうに保存された古代遺跡のようなものがあった(写真1)。京都の丹後半島の付け根、天橋立のそばに、伊勢神宮と同じ唯一神明作りの社を持つ籠(この)神社というところがあり、そこに展示されているさざれ石と銘打たれた石とそっくりだった。ただ3倍ほどこちらの方がスケールは大きかった。 (写真1) 安そうな一つ星のオスタルがあったので、2泊したいと告げた。落ち着いた後、街の散策に出かけ、パンプローナにもあったデパートに入ってみた。地階と最上階が盛り沢山な食料品売り場やレストランではないという以外は、日本のデパートとよく似ている。日本のデパートでもそういうことはあるのかもしれないが、同じ商品が同じフロアー、別の階にも並べられているというようなことが多いように思われた。通過してきた中では、レオンはパンプローナ、ブルゴスに次いで3番目に大きな都市だが、私には一番大きくて豊かそうだと思えた(写真2)。 (写真2) デパートを出て、大きなスーペル・メルカードに入ると、魚売り場になんと雲丹が殻付きのままで売られていた。多すぎると後の処理がたいへんなことは牡蠣で経験済みだったので、5個だけ注文した。350円程度。すぐにホテルに戻り、食べようとした。だが素手とナイフだけではなかなか手強い。やっとのことで処理をし、身を取り出した。思ったほど身は入っていなかった。だが日本で食べるものと味は同じ、非常に美味しかった。だが食べるまでの処理が大変なので、また売っていてももう手は出さないだろう(写真3、4)。 (写真3) 右はもやしを煮たものの瓶詰め。日本円にして150円ほど。 (写真4) もやしの瓶詰めは、私には酸味が少し強すぎるが、それでもスーパーで見かけるとよく買っていた。こんなものが美味しいと感じるほど、すべての食べ物が口に合わない。ベルトは20センチ以上短くなった。体重も少なくとも10キロは落ちているだろう。 うどんが食べたい、カレーが食べたい、焼き肉が食べたい、お茶が飲みたい。 食べ物の話しついでに、以下は、友人や元所員などが集まるとたまに私自身が作るパエリャのレシピ。5人分。 1.できるだけ大きなフライパンにオリーヴ・オイルをたっぷり。量はいつも目分量なので大さじ何杯とかは分からない。オイルの瓶から6,7秒くらい垂らしていると思う。とにかくフライパンにオイルが広がって、薄くたまるぐらい 2.ニンニクの大きめのかけらを一個、できるだけ細かく微塵切りにする。それをフライペンに入れ、オイルに風味がうつるまで弱火で炒める。強火にしたり最初からオイルを熱したりしてはいけない。ニンニクが焦げてしまう。ニンニクの好きな人は量を増やしてもいいかもしれないが、私はこれ以上は使ったことがないのでどうなるかは分からない。 3.タマネギ(これも大きめ)を一個、微塵切りにし、フライパンに加え、火を強くして炒める。この微塵切りは、普通のものでいい。 4.タマネギが適当に炒まったら、お米5合を、洗わないで生のまま加え、炒める。時間は適当。強火でたぶん5分くらい。 5.鶏肉のぶつ切り(レシピ本などには皮なしを使うように書いてあるが、私は皮付きの方が美味しいと思うので絶対に皮は取らない)、イカの輪切り、タコのぶつ切り、粗挽きソーセージのぶつ切り、トマト(大きめ。種を取った方がいいらしいが、面倒くさいし、あのどろどろした部分が美味しそうなので私はいつもそのまま使う)とピーマン(3~4個、パプリカだと1個)の賽の目切りを加え、胡椒をたっぷり振りかけて、さらに5分ほど炒める。日本の料理番組では胡椒は本当に少ししか使わないが、以前、フランスかイタリアの料理番組を見ていると、スプーンで胡椒を入れていた。鶏肉、イカ、タコ、ソーセージの量も好み次第だが、私はどれもひとり2,3個ぐらい当たるように入れる。ソーセージが特に美味しいといつも私は思う。 6.別に、水300CC(ぐらいだと思う。はっきりした量は分からないが、普通のご飯を炊くときの水よりはずっと少ない)に固形ブイヨン2個を入れ、熱してスープを作り、そこにサフランを入れておく。サフランの量は市販の瓶に入っている量の3分の1か半分くらい。つまり一瓶を2回か3回で使い切る。一瓶が600~700円ぐらいだったと思うから、いくらサフランが高くても、5人で割ると一人50円ぐらい。赤茶色のスープが出来上がるはずだ。 7.スープをフライパンに入れ、全体をまんべんなくかき混ぜる。最後に殻付きの海老、アサリか蛤、手に入ればムール貝を殻付きのまま載せる。海老や貝類も量は適当。 8.アルミ・フォイルの光った方を下側にして、フライパンにかぶせる。大きなフライパンだとフォイルは2枚必要になるはずだ。光った方を下側にするのは、下から上がって来る熱を反射させるため。中火で15分ほど加熱する。適当につまみ食いしてご飯が軟らかくなっていればそれでできあがり。ただしいつも私はここからさらに弱火で15分くらい加熱する。この加減が一番難しい。フライパン全面につね色のおこげを作りたいからだ。それが美味しいと知っているから、みんな真っ先に狙ってくる。 9.テーブルに新聞紙等を下敷きにしてその上にフライパンを置き、それぞれ直接自分の皿に取り、上からレモン汁をかけて食べる。ブイヨンの塩分しか使わないのでこれでは塩気が足りないと思う人もいるかもしれないが、私はこれで十分だと思う。いつも米粒一つ残らず、あっという間になくなる。ここへ来て食べたパエリャの千倍は美味しい。スペイン人が食べても絶対に腰を抜かす。 以下はレオンで撮った写真(順不同)。 (写真5) (写真6) (写真7) (写真8) (写真9) (写真10)
by santiargon2
| 2007-11-29 00:19
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